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社会貢献活動Social contribution activities

ADL&IADLの向上に取り組みます!

活動




活動報告
2021.4.16 更新


作品展

きっかけは、おひとりの男性利用者様でした・・・

 70代で脳梗塞を発症され、片側マヒになられたMさん(ご利用者様)は、病院でのリハビリを終え、私どもの古淵デイサービスセンターをご利用いただくようになりました。

 お膳を自分で下げに行く、カラオケを歌うなど自由に過ごされる様子を注意して見守っていました。Mさんは設計士になりたかったのですが、戦争でかなわず、戦後はタクシーの運転手をしてこられました。若い時には設計士になろうとしていただけあって、拘縮していく手のひらの甲を使いながら、利き手で非常に細かで正確な作業を繰り返し、素晴らしい作品を次々に作成していきました。もちろんすべての工程を一人で行うことは難しいため、職員の手を借りながらでしたが、施設でもご自宅でもほぼ1日中毎日作品作りに没頭されていらっしゃるため、たくさんの作品が出来上がり、他のご利用者に差し上げたりしていました。そんな日々を繰り返しながらもっと細かい素敵な作品をつくりたいという思いから麻痺側の手を使ったり広げたりする努力を繰り返すことで拘縮した掌が開くようになっていったのです。


合同作品展の誕生

 その様子を見てきた職員が、作った作品をデイサービスの職員やお仲間だけでなく、沢山の人たちに見てもらえる喜びが加われば、さらにつくるやりがいを感じてもらえ、Mさんの生きがいになっていくのではないかと考え、地域の方と合同で作品展を開催することになりました。他のご利用者様が、作った作品と地域の方々にお声掛けして展示してくださる作品を集め、施設が休みになる日曜日を開放し、自治会に回覧のチラシとポスターを作成して配布しました。
本部のある東淵野辺デイサービスセンター周辺の8つの自治会と古淵デイサービスセンターが加わった平成18年からは古淵周辺の5つの自治会へも毎年お知らせの回覧を持って、各自治会長様宅へお願いに回ります。
 作品展当日、Mさんは奥様と一緒にタクシーで来られ、ご自分の作品を奥様に説明されたり、見に来られた地域の方に感動されてとてもうれしそうに語ったりしていらっしゃいました。日曜日ではありますが他のご利用者も見に来られ、普段のデイサービスの活動とは違う時間を過ごされます。

やりがいと目標と喜び

 3階へ作品を飾りなおしてその後1週間は日曜日に来られなった双方のご利用者が作品を見学して回れるようにしています。
 Mさんは、作品展が終わると1年後の展示に向けてまた新たな作品作りを開始されるのです。以降作品展はMさんだけの喜びではなく、他のご利用者様の目標となり、やりがいとなっていきました。同時に参加してくださる地域の皆さんの喜びにもなっていきました。


思いをはせる作品展とバザー

 こうして15年以上続けてきた作品展に転機が訪れたのは平成29年のことです。 それは古淵デイサービスセンターに福島の大熊町から被災してこられた女性利用者Wさんとの出会いでした。
 福島の双葉郡大熊町は第一原子力発電所がある街です。
 大熊町で代々酒屋を営んでいたため地元では知り合いも多く 被災してこられてからもずっと生まれ育った大熊町に思いをはせ、大熊町から送られてくる街の冊子を読んでは職員に見せてくれていました。復興を願い、地元で生きる方々は頑張っているのに、こんなに離れていては町のために何もできないし、こんな身体では行くこともままならないという気持ちをもっていらっしゃいました。
 実家が大熊町だというKさんもご利用されており、さらには福島の富岡町から被災してこられたTさんのご利用も始まり、作品展と一緒に被災地支援バザーをしてその寄付金と参加した皆さんの福島応援メッセージも作って気持ちを伝えようということになりました。
 Mさんはその提案をとても喜んでくださり、ご自分で書いた色紙や編み物等沢山の作品を仕上げていかれました。Mさんの娘さんもあんパンやケーキを沢山作ってくださいました。
 Kさんは以前作って使っていない、パッチワークのカバンやポーチなどいろいろなものを持ってこられました。保育園の先生や保護者からのバザー作品も集まりました。

 毎年11月開催でしたが3月に延ばしバザーに出す作品を2か所のデイサービスで一生懸命作りためていきました。
作品展に毎年参加してくださるサークルの方々が、被災地支援バザーもあると知り合いに声をかけてくださり、初めて見に来られる方々も増え、当日参加されたMさんは大勢の方々が来てくださったことに大変喜ばれ心から感謝されていました。
 その後、大熊町の町長さんのお礼状やメッセージを見た福島の方からのお手紙が届きました 。


このようにして作品展が被災地支援バザーと共に毎年行われるようになりました。

3つの気持ち

 年々ご利用者のできることも変わっては来ますが、できることをできる形で取り組みながら、人に喜んでいただける気持ち、人の役に立っている気持ち、人を応援する気持ちを持ち続けていただけるようこれからも進めていきたいと思っています。

 



法人情報

古淵デイサービスセンター

〒252-0344
相模原市南区古淵4-24-1
TEL.042-766-8555
FAX.042-766-8848
kb@tf-kai.jp